Apple のリマインダーに外部システムから項目を追加する
Apple のリマインダーはアプリとしては必要十分な機能があって便利なのだが、外部システムから項目を追加しようとすると、簡単な方法が用意されていなくてやりづらい。他社のサービスだと、専用のアドレスにメールを送ったり、API を呼び出したりすることで追加できるので、似たような感覚で外部システムと連携できるとうれしい。
調べてみた感じでは、いくつか方法がありそうだった。
IFTTT でメールをトリガーとしてリマインダーに追加する
iOS デバイスに IFTTT アプリをインストールしていれば、リマインダーへの追加をアクションとして実行できる。IFTTT は無料だとかなり制限が多めではあるものの、メールをトリガーとしてリマインダーに追加するだけに使うのであれば無料の範囲で使える。メールではなく Webhook を使いたいという場合は有料になる。
Microsoft アカウントをリマインダーアカウントに追加する
iOS や macOS では Microsoft アカウントでログインしてリマインダーを使うことができる。この状態では Microsoft To Do のデータを読み書きすることになるので、Microsoft To Do 側でデータを流し込めればリマインダーアプリ上でも確認できる。
Activepieces というノーコードの自動化ツールが Microsoft To Do への項目の追加に対応しているので、Activepieces 側で Webhook などをトリガーとしたフローを構築し、項目を追加すればよい。
これを Apple のリマインダーに項目を追加したと呼ぶかは微妙だが、アプリ上で一元管理できるという意味では使い勝手に大きな問題はない。
メール受信をトリガーとしてオートメーションを実行する
iOS のショートカットでは、特定のアドレスや件名のメールを受信したことをトリガーとしてショートカットを実行するオートメーションを設定できる。ショートカットが使えればリマインダーの操作もできる。
ただ、メールも受信してしまうので邪魔という問題がある。専用のアカウントを用意して通知が飛ばないようにしておくなどの工夫が必要になりそう (他の方法を採用したので深追いはしなかった)。
Pushcut で Webhook をトリガーとしてショートカットを実行する (有料、未確認)
有料サブスクリプションの契約が必要になるので試していないが、Pushcut というアプリで Webhook をトリガーに任意のショートカットを実行できるようだった。ショートカットが使えればリマインダーの操作も理屈的にはできるはず。
個人的な選定とその理由
個人的には上から順に気に入っていて、現在は IFTTT を使っている。Microsoft アカウントで連携する場合もそこまで問題はないのだが、リマインダーが複数アカウントを使っているときの UI になって若干煩雑になるのと、Microsoft アカウントだとリストのアイコンを設定できないのが気になって、結局 IFTTT に流れた。
メール受信のオートメーションは、ゴミメールが溜まる問題を解決できそうであればありな気がする。IFTTT で困ったら考える。
Pushcut は他の方法で無料でどうにかなっている限りは個人的には興味が沸かない。
これで何をしているのか
サブのスマホやタブレットのバッテリー残量が低下した際に、リマインダーにそのデバイスを充電するという項目を追加する使い方をしている。これだけ聞くと、バッテリー残量が低下したらリマインダーに追加するオートメーションを組めばよいと思うかもしれないが (というか実際そう)、自分の場合は Android のスマホや別の Apple アカウントでログインした iPhone についても連携したいため、このほうな方法を採っている。