次回起動時に使うカーネルをあらかじめ選択しておく
カーネルを変更するために再起動したものの、よそ見している間にGRUBのメニューが勝手に選択されてしまい、再起動し直す羽目になった、なんて経験はないでしょうか。私は頻繁にやらかします。自動で選択されないようにするという手もあるのですが、それはそれで面倒なので避けたいところですよね。
とはいえ、急いでいる時の数分のロスは精神的にくるものがあります。そこで、GRUBのデフォルト値を簡単に切り替えられるようにして、再起動前に指定しておくという対策を考えました。
GRUB2であれば、以下のようなコマンドを実行することで、デフォルトのカーネルを簡単に切り替えられます (0のところは環境に合わせて指定してください)。そして、このまま再起動をかければ、デフォルトのカーネルとして今指定したものが選ばれるというわけです。
かなり強引なやり方ではありますが、とにかく便利です。選択ミスを防止するという用途以外に、リモートでsshを使っていてGRUBのメニューを選択できない状況でカーネルを切り替えたい、なんて場合にも適していそうですね。
2014-05-27 追記
eltickさんから、grub-reboot
(grub2-reboot
) またはgrub-set-default
(grub2-set-default
) を使うとよいと教えていただきました。ありがとうございます!
grub-reboot
は、次回起動時に選択する項目を指定するコマンドです。この設定は、次回起動時の一度だけ有効です。以下のように使います。
名前にrebootが入っていますが、実際にrebootするところまでやってくれるわけではありません。何も起きなくて一瞬焦るかもしれませんが、落ち着いてreboot
を叩きましょう。
grub-set-default
は、前回選択した項目の情報を強制的に上書きするコマンドです。/etc/default/grub
にGRUB_DEFAULT=saved
と記述すると、前回選択した項目をデフォルトとすることができるので、結果的にデフォルトの項目を指定するコマンドとして機能します。