monolithic kernel

自宅サーバについて検討

VPSがつまらなくなってきたので自宅サーバについて検討してみます。さくらがアホみたいに障害連発してるというのもありますが。

自宅サーバでは、現在VPSで動かしているWebサーバはもちろん、その他にもいろいろ動かしたいと考えています (ノープラン)。

とりあえず調べて適当に選んでみたハードウェアがこちら。自作PCはまったくわからないのですが、小さくて静かで省電力なやつ希望です。IntelのベアボーンとかShuttleの新型あたりも気になってます。

|Shuttle ベアボーン XH61V|14,106| |Intel Core i3-3220T 2.8GHz|10,580| |Transcend PC3-10600 8GB|2,880| |Intel SSD 330 120GB|7,817| |合計|35,383|

と、ここまでハードウェアについて超ざっくりと書いたのですが、今回の本題はハードウェアではなくネットワークです。

よくある自宅サーバの解説サイトだと、外部からドメイン名でアクセスするために適当な無料のダイナミックDNSを使っていることが多いのですが、本当のところはどうするのがよいのでしょうか。結論から言うとお金を積めば解決するわけですが、そんなに大したことをするわけではないので、そこそこ良くてあんまりお金が掛からない方法を探っていきます。

とりあえずポイントになるのは固定IPアドレスを利用するかどうか、PPPoEマルチセッションを利用するかどうかの2点でしょう。ほかにもあるかもしれませんがよくわかってません。

固定IPアドレス

普通の家庭には固定IPアドレスはありません。そのため、PPPoEの接続が途切れて再接続する場合にはプロバイダから割り当てられるIPアドレスが変化します。すると、事前にDNSサーバに設定しておいたIPアドレスと実際にサーバに割り当てられているIPアドレスが食い違ってしまいます。実際には、ダイナミックDNSを利用することでDNSサーバ上のIPアドレスの情報を更新するわけですが、DNSの仕組み上DNSサーバの状態と実際のIPアドレスが食い違う瞬間ができることは避けられないはずです。

固定IPアドレスを用意すればいいというのはおそらく間違いないことなのですが、当然お金は掛かります。

|GMOとくとくBB|1,155| |インターリンク|1,260|

最安クラスのプロバイダでもインターネット接続と合わせて1,000円を超えてしまいますね。固定IPアドレスなしで最安 (だと思っている) BBエキサイトは月額525円なので、固定IPアドレス付きプロバイダの料金との差額である月630円が固定IPアドレスの維持コストといえます。ハードウェアと電気代も考えると、さくらのVPS 2Gは月1,480円と比べてかなり高く付きそうな感じですね。趣味でやっていることなので安さがすべてではないのですが、大幅に負担が増えるのは厳しいものがあります。

というわけで多くの人がダイナミックDNSを使う理由はなんとなくわかったのですが、実際のところどの程度困るのでしょうか。IPアドレスが変化する頻度と、DNSサーバの情報が更新されてかつキャッシュが消え、クライアントが新しいIPアドレスでアクセスできるようになるまでの時間の情報が欲しいところです。

PPPoEマルチセッション

プロバイダとの契約が1セッションだけだと、サーバとして公開するIPアドレスと普段ネットサーフィンなどを行うときのIPアドレスが同じになってしまいます。これは気持ち悪いですよね。特に固定IPアドレスだとずっとIPアドレスが変わらないので、サーバと普段の利用でIPアドレスを切り離すのは必須ではないでしょうか。ダイナミックDNSを利用する場合にもマルチセッション化する必要があるのかはよくわかりませんが、個人的にはマルチセッションにしたほうがよさそうかなと思います。

フレッツ光は標準の状態で2セッションまで接続できるので (フレッツ情報サイトとかいうのに接続するためらしい)、プロバイダ契約さえ増やせばすぐにPPPoEマルチセッションで接続できるはず。だと思っていたのですが、ひかり電話が2セッション目を使って通信することがあるというようなことが書いてあり、2セッション目を繋ぎっぱなしにしておいてよいのかよく分かりません。もし問題がある場合は、同時利用可能なセッション数を増やす必要があり、月315円掛かります。

プロバイダはBBエキサイトなどの適当な安いところで問題ないでしょう。こちらは公開しないので固定IPアドレスは必要ありません。というか固定しちゃダメです。

まとめ

自宅サーバは金が掛かる。